美容意識の高まりとともに「美に関わるオシャレな仕事」として注目されて人気を集めているエステティシャン。ただ、美容に携わる仕事ということは知っていても、具体的には何をする仕事なのか、案外知らない人もいるのではないでしょうか。
はじめに
「美に関わるオシャレな仕事」であるエステティシャンには華やかなイメージあります。しかし、世の中の華やかなイメージのあるカタカナ仕事はたいてい、実際の作業は地味なものです。
仕事内容
エステティシャンの仕事はお客様に施術を行うだけはありません。その他に事務的な仕事や店の運営に関わるような仕事もあります。
受付
お客様をお迎えし、受け付けするのもエステティシャンの仕事です。お客様が「ていねいにおもてなしされている」と思えると、お客様の満足度が上がります。そのため受付では、背筋を伸ばし、明るくあいさつしてお客様をお迎えします。
カウンセリング
施術前にお客様の悩み、希望、当日の体調、アレルギーや病歴などを聞き、適切な施術を提案します。
提案の際も、分かりやすくていねいに話す必要があります。お客様に少しでも不明な点などが残らないよう、じっくりとお客様の話を聞き、提案する際も些細なこともしっかり説明できるようにしましょう。
店によっては事前にアンケート用紙に記入してもらうところもあります。
カウンセリングの内容はもちろん口外厳禁で、お客様情報として大切に管理しなければいけません。
施術
施術にはいろいろな種類があります。お客様の悩みや希望などによって、どんな施術を行うのが最適なのかを考えます。
フェイシャルケア
顔、首、胸元などを美しくする施術です。お客様の肌質や希望などに応じて手技、パック、美顔器などを使って行います。
具体的には、フェイスラインの引き締め、保湿、美白、ニキビの改善、毛穴汚れの除去などがよく行われているようです。
ボディケア
腕、胴、脚などを美しくする施術です。お客様の肌質や希望などに応じてマッサージ、パック、機器などを使って行います。
具体的には、乾燥ケア、血行促進、リラクゼーション、肩こりの改善、冷え・むくみ対策などがよく行われているようです。
ブライダルエステ
結婚式に備え、ウェディングドレスをキレイに着こなしたいという要望に応えるメニューです。全体的なシェイプアップや、化粧の乗りがよくなるようなケアなどが行われます。
もし、ドレスが似合わないなら和装にしてはいかがでしょうか。
痩身エステ
少しぐらい太っていても何の問題もありませんが、太り過ぎは健康に良くありません。美は健康が元になっています。ちなみに、栄養失調のように痩せすぎているのも健康に悪いです。
痩身エステでは血行の促進、パックなどの施術のほか、食事、運動などの生活全体へのアドバイスも行います。
脱毛
専用機器を使った光脱毛がメインです。医療脱毛はエステティックサロンで行うことはできませんし、カミソリなどを使ったシェービングも理容師国家資格がなければ行えません。
それでも、油断すると光脱毛でも火傷などのトラブルになりかねません。安全で効果のある脱毛を行うには、しっかりした知識と技術が必要です。
販売
エステティックサロンでは通常、化粧品やスキンケア用品などを販売しています。この売り上げはサロンにはとても重要な収益につながります。そのため、スタッフであるエステティシャンも販売の向上に貢献しなければいけません。
営業
何もしなくてもお客様が来店するならば良いですが、通常は営業活動で集客に努めます。昔ながらのDMの発送なども行いますが、今はSNSで店をアピールしていきます。
これもエステティシャンが積極的に行います。
雑務
店は掃除をしなければ汚れていく一方ですし、扱う商品や備品もなくなれば補充する必要があります。店の開店準備、閉店作業、清掃、後片付け、在庫管理などもエステティシャンの仕事です。
会計
お客様の会計もエステティシャンの仕事です。会計時に次回の予約を取ることもあります。
就職先
エステティシャンが仕事をする場はエステティックサロンですが、エステティックサロンだけではありません。
エステティックサロン
肌の手入れ、美容術、化粧などで容姿を美しくする業務を行う店。その業務を行うスタッフがエステティシャンです。略してエステサロン、エステと呼ばれたりします。
メディカルエステサロン
医学的アプローチで、医療マシンを用いた医師監修の美容施術を行う店。
ボトックス注射やレーザー治療は医師免許が必要な医療行為なので、医師や看護師が行います。アンチエイジングや美白ケアのためのハンドケアなどはエステティシャンが行います。
ブライダルエステサロン
結婚式を控えたお客様に、ドレス映え・写真映えを良くするため、ドレスから露出する場所の脱毛、痩身、美肌ケアなどを行う店。結婚式までのスケジュールを考慮したコースを提案します。
化粧品メーカー直営サロン
メーカーの商品を使用してエステ施術を提供したり、美容指導を行う店です。
美容室
エステティックのメニューを設けている美容室では、そのためにエステティシャンを雇うことがあります。ヘッドスパやフェイシャルケアなどを行います。
理容室
エステティックのメニューを設けている理容室でも、そのためにエステティシャンを雇うことがあります。ヘッドスパやフェイシャルケアなどを行います。
宿泊施設
エステティックサロンを設けているホテル、旅館でもエステティシャンを雇うことがあります。
雇用形態
エステティシャンもさまざまな働き方を選択できます。
正社員
フルタイムで働くのが正社員です。月給+歩合制で給与をもらう場合が多いようです。エステティックサロンは土曜、日曜、祝日は営業していることが多いので、正社員もシフト制で勤務します。
派遣社員
派遣会社に登録してエステティックサロンに勤務する形態です。
給与は時給制になっていることが多いようです。
派遣期間が決まっていて、満期になると別のサロンに勤務することになったりします。
アルバイト・パートタイム
店と勤務時間や出勤日などを決めて働きます。大抵は時給制です。
自分の都合で勤務時間や出勤日などを選ぶことができ、比較的自由に働けます。
フリーランス
店に雇用されるのではなく、店からの業務委託で仕事をします。勤務時間や売り上げで報酬が決まるので、腕に自信がある人はたくさん稼げるかもしれません。
ただ、このところ業務委託でフリーランスのエステティシャンに仕事をさせる店は減っているようです。
まとめ
エステティシャンも施術以外にもいろいろ仕事があります。また、働き方もいろいろある中から、自分に合ったものを選べるようです。
エステティシャンの仕事に興味を持ったら、どんなエステティシャンになりたいのか、じっくり考えてみると良いかもしれません。
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