美容師になるには美容師国家資格を取得しなければいけません。
しかし、高度な知識と技術を必要とする専門職である美容師としてキャリアアップを続けていくには、美容師国家資格を取得してしまえばそれで良い、というわけではないのです。
はじめに
美容師としてのキャリアアップを成功させるには、いつもお客様の満足度を上げていく必要があります。お客様の満足度を上げるには、美容師のスキルを上げていけば良いわけですが、そのスキルとはどんなものなのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
施術力
カットやパーマなどの施術をうまくできないと、当然お客様には満足してもらえません。ただ、ヘアをカットしたり、パーマをかけられれば良いのではなく、仕上がりに満足してもらえるよう、お客様の要望に沿った、しかも美しい仕上がりにする必要があります。それもできるだけ短時間に行う必要があります。
そのために必要なのが、高い技術です。美容師は技術的な専門職なので、確かな技術は欠かせません。
接客術
美容師の仕事は接客業でもあるので、確かな接客術も必要不可欠です。お客様の要望を的確にとらえ、それをもとにした分かりやすい提案を行い、さらにお客様に快適に過ごしてもらえるように心を砕かなければいけません。
会話術、コミュニケーションも大切ですし、言葉遣い、身だしなみ、服装など、すべてにおいてお客様に心地良さを提供できるようにする必要があります。お客様はそれぞれ好みも感性も違うので、お客様に合わせられる柔軟性も求められます。
カウンセリング術
お客様が抱えている美容に関する悩みを理解し、解消するための提案を行うには、しっかりカウンセリングしなければいけません。
お客様は自身の悩みや希望を具体的に、分かりやすく美容師に伝えられないことも多いかもしれません。そのため、美容師がていねいなカウンセリングによって具体的なイメージとしてお客様から引き出す必要があります。
観察眼
お客様の悩みや希望を的確に理解するには、言葉以外のところも見逃してはいけません。しっかり観察すれば、来店時のお客様のメイク、服装、持ち物などからも多くの情報を得ることができます。表情、身振りなどもしっかり観察しなければいけません。
デザイン力
お客様には「こうしてほしいヘアスタイル」のイメージがあります。有名人の写真を見せて「こういうヘアスタイルにしてほしい」と言ってくる場合は別ですが、希望を抽象的にしか伝えてくれない場合も多いものです。
そんなとき、お客様が伝える抽象的なイメージを、お客様にも納得してもらえる具体的なイメージにするには、デザインする力が必要です。
流行に対する感度
美容やファッションには流行があります。今年流行していたスタイルも来年にはすっかり受け取り方が違っていることも珍しくありません。そして多くの人が、素人からすると「大して違わない」と思えるような「違い」でも「流行遅れ」を避けたがる傾向にあります。
そして多くのお客様は美容師に「流行に対して敏感」であることを求めます。やはり「流行に対する感度」は必要だと言えます。
向上心
技術は、磨かないと曇っていきます。技術的な専門職である美容師は、常に知識や技術の向上を図っていかなければ、お客様を満足させ続けることはできません。
施術力、接客術、カウンセリング術、観察眼、デザイン力、感度を絶えず向上させていくことが必要なのです。
常識
美容師に限らず、どんな職業の人にとっても必要なのが常識です。約束の時間は守る、人をだましたりしない、ゴミはゴミ箱に入れるなどの一般常識です。
たとえ美容師として天才的な腕を持っていても、常識がない人はキャリアアップを続けることはできないかもしれません。
ビジネススキル
特に美容師として独立開業を考えていたり、美容室の中でも管理職になろうとしている人にとって必要なのが、経営力、経理やマーケティングの知識、集客力、宣伝力など、美容室以外でも通用するようなビジネススキルです。
まとめ
美容師としてキャリアアップを成功させるには、上記のスキルが必要になります。これらがそろっていて、後は運さえ良ければ、美容師として成功する可能性は爆上がりします。
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