「キレイな髪」でいたいというのは、多くの人の願望ではないでしょうか。
はじめに
髪は生きています。そしてとても繊細です。
今回は、誰でも簡単にできるだろう「ヘアケアの基本」を紹介します。自分の髪の特性を理解し、髪の健康を考えて「髪をキレイにしてあげよう」という気持ちでヘアケアすることが、一番大切なのかもしれません。
髪のチェック
人の好み、価値観、考え方、体型、体質がそれぞれ違うように、髪も人によってそれぞれ違います。まずは自分の髪の状態、髪質をチェックして、それに合った方法でヘアケアを行うことが必要です。
ダメージチェック
髪の状態をチェックするとき、見なければいけないのは「ダメージがあるかどうか」です。
枝毛や切れ毛があれば、とても分かりやすく「ダメージがある」わけです。他にも「何をしなくても髪が広がる」「毛先が白いように見える」などといった場合も、髪にダメージがあると言えます。
髪にダメージがあると分かったら、ダメージケア用のヘアケア用品を使ったり、これ以上ダメージを与えるヘアスタイリングはやらないようにすることが肝心。例えば、髪を染めたり、パーマを当てることは髪に負担を与えることになるので避けましょう。
タイプチェック
髪質は、いろいろな観点から細かく分類することができます。太さ、密度、強度などです。
大まかには「細くて柔らかい」「細くて硬い」「太くて柔らかい」「太くて硬い」といった分類法があります。
そして髪は、大まかに4つのタイプに分けられます。髪質は無理に直そうとせず、個性だと思って生かすようにしたほうが良いでしょう。
くせ毛
髪が硬く、多くうねっている髪質。「くせ毛を改善」という言葉はよく目にしますが、そもそも「くせ毛=悪」ではありません。くせ毛を生かしたヘアスタイルを美容師に相談してみましょう。
直毛
生まれつき真っすぐのストレートヘア。もともとツヤがあって良さそうですが、毛量が少ないとふんわり感を出したいときに困るそうです。
また、わざわざ髪に負担を与えるパーマをかける人もいますが、ヘアケアを考えてほどほどにしたほうが良いですね。
猫っ毛
細くてコシやハリが少なく、柔らかい髪。要するに、猫の毛のようになっている髪質のことです。細くてボリュームが少ないことが多いので、なかなか思い通りのヘアスタイルにならないようです。
しかし、何でも自分の思い通りにすれば良いというわけではありません。毛の中心から先にかけてカールを出したり、こなれた感じの無造作なスタイルにしたり、美容師に相談して猫っ毛を生かしたアレンジを考えてみましょう。
剛毛
硬くて太い髪質です。髪が強いので、傷みにくいと言われています。強情な髪なので、これも「なかなか思い通りにならない」と嘆いている人もいるようですが、世の中、自分の思い通りにいかないことはたくさんあります。美容師に相談して剛毛を生かしたアレンジを試してみましょう。
どうしても細くて柔らかい髪質が良いなら、そういうウィッグを着けるのも1つの手段です。
ヘアケアの基本
髪はとても繊細です。汚れを洗い落とし、髪や頭皮を清潔にすることで髪は健康に生えてきます。しっかり正しくケアしましょう。
シャンプー
まずはヘアブラシで髪をとかします。こうすることで、髪の汚れをあらかじめ取り除くことができ、シャンプーの泡立ちを良くすることができます。
それからお湯で髪をしっかりすすぎ、汚れをさらに落とします。このとき、指の腹で頭をマッサージするように洗います。これで髪の汚れの7~8割を落とすことができるそうです。
次にシャンプーを使いますが、使い過ぎに注意です。ショートヘアなら1プッシュ、ミディアムヘアで2プッシュ、ロングヘアで3プッシュが目安。
シャンプーは手のひらで泡立てて使います。泡を髪に乗せ、決して爪を立てず、優しくマッサージしましょう。それからしっかり泡を洗い流し、髪を軽く両手ではさんで根元から毛先に向かって優しく動かし、水分を取ります。次にタオルで頭を優しく押さえるようにして水分を取ります。
トリートメント
トリートメントは、髪の内部に浸透する栄養成分を持ち、髪を内部から整えてくれるヘアケア用品です。
トリートメントには、髪になじませた後で洗い流すインバスタイプ、洗い流さないアウトバスタイプがあります。保湿成分やダメージ補修成分を浸透させたい場合はインバス、髪をコーディングしてツヤのある感じを高めたいならアウトバスを選ぶと良いそうです。
シャンプーの後、軽く水分を落とし、髪をブラシでとかしてから使います。手のひらに乗せ、それを髪に乗せます。それから頭皮につけないように気をつけながら、手ぐしで伸ばしていきます。
その後は、インバスならしっかり洗い流し、アウトバスは洗い流さず、ドライヤーで乾かします。
ドライヤー
ドライヤーは頭から20cmほど離して使いましょう。髪に近すぎたり、長時間使うと、これも髪にダメージを与えてしまいます。
タオルで十分に水分を取ったら、後は自然乾燥に任せるという人もいるかもしれませんが、早めにしっかり乾かさないと、頭皮の雑菌が繁殖してしまうかもしれません。
ブラッシング
ブラッシング、すなわちヘアブラシで髪をとかすと、頭皮と髪の汚れを取り除くことができます。同時に、頭皮を刺激して血行を促し、髪を健康な状態に近づけます。
実際に髪をとかす際は、頭皮に垂直に当てずにブラシの側面から当て、回転させるように使います。ブラシを頭皮に強く当てたりすると、頭皮にダメージを与えてしまう可能性があるからです。
また、毛が絡んでいる場合も、無理矢理髪をとかしてはいけません。優しく絡まりを取ってから、毛の流れに沿って優しく、ゆっくり動かします。同じ場所を何度もとかすと、摩擦で髪にダメージを与えてしまうので、1か所でとかすのは2回くらいにしておきましょう。
まとめ
「キレイな髪」でいたいというのは、多くの人の願望ですが、髪の質やクセは人によって違います。自分の髪質や、それに合うヘアケア用品がよく分からないという人は、美容師に相談してみるとていねいに教えてくれるかもしれません。
コメント