美容室の人手不足を解消するにはどうしたらいい? こうしたらいいかも!

美容室

今は多くの業界が人手不足にあえいでいます。美容業界も例外ではないのです。

はじめに

このところ多くの人の美容に対する意識が高まっているそうです。昭和の時代、男性は武骨でたくましいことが求められ、それが男性の美しさと考えられましたが、今は選択肢が広がり、肌の美しさなどの美容を求める男性も増えています。
美容業界が注目され、美容師は花形職業と考えられてもおかしくない世の中です。
しかしてその実態は、美容師は人手不足に陥っているそうです。美容室の経営者はとても困っているはずです。
そこで今回は、美容室の人手不足を解消するにはどうしたらいいかを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

美容室の人手不足の現状

美容に対する意識の高まりとともに美容室が増えているそうです。美容室は増えているものの、求人を出してもなかなか求職者が集まらず、採用できても定着しないことが多く、人手不足になっているのだとか。
2022年の調査では美容師の有効求人倍率は5.66倍で、これは全職種平均の約4倍の数字だとか。簡単に言うと、美容師の求人になかなか人が集まらないわけです。
また、ある調査では2025年時点での3年以内の美容師の離職率は38.8%で、結構高い数字です。
そもそも少子化で若い人の数は年々減っているので、こうした状況はまだまだ続くと見て良いでしょう。

人手不足の原因

大抵のものごとには原因があります。この原因を何とかすると、課題が解決したりします

過酷な職場環境

美容師は「おしゃれで派手な職業」というイメージを持たれがちですが、実際は結構過酷な仕事のようです。
そもそも美容師は高度な技術を必要とする専門職です。必要な技術を身に付け、それを上達させなければいけません。美容師になるには美容師国家資格が必要で、この国家資格を取得するため、美容学校に通って学ぶのですが、国家資格を取得して美容室に就職した後も鍛錬を続けなければいけません。そのため、営業時間以外で技術向上のための練習を行うことになります。
また、営業時間が長く、それだけに勤務時間も長くなりがちです。おまけに美容師は立ち仕事が基本なので体力的にきついです。

給料が低い

勤務時間が長く、体力的にもきつい美容師の仕事ですが、それに見合った給料であればまだ耐えられるかもしれません。ただ、それほど高給ではないのが実情のようです。
美容師の平均年収は約330万円で、政治家なんかに比べるとまさにスズメの涙のようです。握った権力を使いたい放題に乱用しながらべらぼうな給料を手にしている政治家を見ていれば、そりゃ「やってられん」という気持ちにもなるでしょう。
美容師は美容室に就職すると、まずアシスタントになります。アシスタントは、お客様の施術を行うスタイリストの補助などが主な仕事です。このアシスタント時代は、より低い給料だそうです。

人手不足の打開策

そんな現状を抱える美容室の人手不足を解決するには、過酷な職場環境の改善給料アップが効果的と思われます。
給料を上げられないなら、物価がグーンと下がってほしいものです。美容室の経営者のみならず、多くの人たちが喜びます。

職場環境の改善

物価を大幅に下げるのは、恐らく無理かと思われます。政治家さんたちはそんなことより自己保身にのみ関心がありますから。
それではせめて職場環境を改善しましょう。
まず、やたらと長い営業時間を短くするのです。それから休憩時間があいまいになっていることも多いそうなので、例えば昼の12時から1時まではしっかり昼休憩と設定するのです。さらに美容師がきちんと休憩できるように、十分なスペースの休憩室を設置してください。

働き方改革

とにかく、美容師の働きやすさを十二分に考慮した職場にしなければいけません。
フレックスタイム制時短勤務シフトの柔軟化などを実現し、美容師が安心して働けるようにするのです。ベテランの美容師の中には「自分たちが若いころはたくさんツライ経験をしてきた。それで成長できたんだから変える必要なし」なんて言って働き方改革に反発する人もいるかもしれませんが、無視しましょう。

しっかりした人材育成

多くの美容室では、就職してすぐの美容師にはアシスタントとして実務をしながら徐々に仕事を覚えてもらおうと考えがちです。業務と練習の両方をしなければいけないので、特にアシスタント時代の美容師は疲弊しがちです。
美容室としては、新人美容師が自分の成長を実感できるように、じっくり教育しましょう。そのために効率的なカリキュラムを用意する必要があります。

キャリアアップ支援

トップスタイリストになったり、店長になったり、独立開業したり、美容師にもいろいろな未来があり得ます。そういった将来像を思い描きやすいようにしましょう。独立開業したり、店長になるには経営の知識も必要です。経営に関する学びも美容室の研修プログラムに取り入れるなど、美容師たちのキャリアアップを支援することが必要です。
それぞれ目標ができたり、将来像を描けるようになれば「辞めたい」と考える美容師は減るはずです。

業務のデジタル化

美容師の業務の効率化を図るためにAIなどのデジタル技術の導入は欠かせません。すでに導入している店舗は多いはずですが、予約管理、在庫管理、会計などに利用できるシステムはどんどん利用しましょう。美容師による事務仕事の負担を減らすことができます。

効果的な採用

働き方改革や職場環境の改善は離職率を下げるのに有効ですが、より多くの求職者を集めることが、そもそも人手不足解消には必要です。
働き方改革で魅力的な職場したら、次にはそれをきちんとアピールして求人応募を増やしましょう。「魅力的な職場で働きたい美容師たち」が集まるはずです。
ホームページやSNSを活用し、美容業界専門の求人サービスを利用すると良いでしょう。

人材の掘り起こし

美容師求人の対象は美容学校を卒業したばかりの人たちだけではありません。美容師国家資格は基本的に生涯有効なので、美容師国家資格を持っているものの現在、美容師として働いていない人も積極的に採用するのです。
まずは出産や諸事情により退職した美容師に採用のアプローチをしましょう。その際は、復職者のための研修の充実、短時間勤務制度の導入などで、復職者が働きやすい環境整備を忘れてはいけません。
また、シニア層や外国人、障がい者など、幅広い視野で人材を集めることを考えましょう。

助成金の活用

デジタル化をはじめとした職場環境の改善にはそれなりの費用もかかる場合が多いです。世の中には企業を支援するための助成金というものがあります。人手不足解消の取り組みに使えそうな助成金を調べてみて、利用できるものはどんどん利用しましょう。
例えば厚生労働省の「キャリアアップ助成金」では、人材育成に関する助成金、働く環境を改善するための職場定着支援助成金などの助成金があるそうです。

まとめ

何だかんだ言って、美容業界の人手不足を解消する手立てはいろいろあるようです。後は経営者がいかに真剣に取り組むか、ってことかもしれません。

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