自分のことを熟知してくれている馴染みの美容師がいて、いつもその美容師が流行を取り入れ、もちろん自分に合った髪型を提案してくれる、そんな人は幸いです。
しかし世の中には、自分にどんな髪型が似合うか分からないという人もいるのです。
はじめに
髪型を決める際に一番重要なのは「似合うかどうか」です。
雑誌やネットで素敵な髪型を見つけると、つい試してみたくなってしまいます。しかし、雑誌やネットで素敵な髪型で登場しているのは、きっとどんな髪型でも似合ってしまうモデルたちです。「自分」もそんなモデルと同じなら、恐らくどんな髪型も似合うでしょう。しかし、モデルと同じ髪型にしてみて「何か違う」と違和感を覚えた人もいるはずです。
つまり「似合わない」と感じてしまったのです。雑誌やネットで見つけた素敵な髪型が当てにならない場合、どうすれば良いのでしょう? 自分に似合う髪型って一体?
今回は「自分に似合う髪型」を探す、驚異に満ちた旅に出発します。そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いありません。
顔のタイプから考える
髪型が似合うかどうかは、まずは顔のタイプによるそうです。つまり、顔の形、目鼻立ちなどです。
顔の形とは
顔の形には丸顔、面長、四角、卵型、逆三角形などがあります。丸顔の人はタテ方向を強調する髪型にしたり、面長の人はヨコ方向を強調する髪型にするのだそうです。つまり、丸顔の場合、より丸顔に見えないようにする、面長の人はより面長に見えないようにするという考えのようです。
つまり、極力顔の特徴や個性が目立たないようにするわけです。顔の特徴を個性をマイナスととらえているようです。美容の観点からは「自分らしさ」「個性を生かす」というのは重要視されないのかもしれません。
目鼻立ちとは
目鼻立ちとは目、鼻、口など、顔の構成要素の形や位置のことです。この目鼻立ちによって顔のイメージができあがります。
顔のイメージは、例えば「かわいい」「カッコ良い」「さわやか」「柔らかい」などです。それぞれの特徴を生かした髪型が似合うそうです。
ただ、「かわいい」目鼻立ちの人は「カッコ良い」髪型にしていけないのかと言うと、そういうことではなく、メイクやアクセサリーなどを工夫することで「カッコ良い」髪型が似合うようにもできるようです。
髪質から考える
髪質には直毛、くせ毛、剛毛、猫っ毛などがあります。猫っ毛は、細くて柔らかい毛のことです。
その特徴を生かしたり、または逆らったりして似合う髪型を探る必要があるようです。
例えば、剛毛はなかなかふんわりした感じにはなりにくいですが、それでもどうしてもふんわりさせたい人は、デジタルパーマで強めに髪を曲げると、何となくふんわりするそうです。
また、くせ毛の人は自然に曲がっている髪の状態を生かした髪型が似合い、直毛にはストレートやレイヤーカットが似合うようです。
好き嫌いを考える
髪型を決める際に一番重要なのは「似合うかどうか」です。ただ、似合うかどうかは「感じ方」です。
顔の形、髪質など、似合うかどうかを判断するポイントはありますが、所詮「感じ方」なので、当然、人それぞれです。面長の人が、面長を強調する髪型こそ自分に似合うと感じれば、そうすれば良いのです。面長を隠すように髪型を勧める人は、その人の感覚で言っているに過ぎません。
大事なのは、自分で「似合う」と思えるかどうかです。
ですが、問題なのは、自分で「自分に似合うかどうか」の判断がつかないことです。すぐに「似合う」かどうか分かるなら、こんな記事は読みません。
そんなとき、考えると良いのは「好き嫌い」です。「好き嫌い」は髪型だけではなく、選択するとき、決断するときに指針になります。
とりあえず、自分が「好きな髪型」を選んでみましょう。
アプリを使う
今は「この髪型にしたらどんな印象になるか」を手軽に確認できる髪型シミュレーションアプリがいろいろあります。
「好きな髪型」を選んだら、このアプリでその髪型にしたときの自分の印象を確かめてみましょう。
美容師に相談する
「好きな髪型」も決められない人や、アプリを使っても今ひとつ判断つかないという人は、美容師に相談してみましょう。相手は髪型を整えて容姿を美しくする専門職なのですから、顔の形、髪質、生活習慣などから総合的に判断し、きっと納得できる、「似合う」髪型を提案してくれます。
もし、美容師が提案する髪型に納得できない場合は、違う美容師に相談しましょう。納得できなかったのは、美容師との相性が悪かったからなので、相性の良い美容師を探すのです。
あきらめる
どの美容師が提案する髪型にも納得できないときは「自分に似合う髪型」を探すのをスッパリあきらめましょう。人はあきらめも肝心です。
そもそも自分に似合う髪型なんて、なかったのかもしれません。多少納得できなくても妥協し、美容師が提案する髪型にしておくのが無難と言えるでしょう。
開き直る
「似合う」が分からないということは「似合わない」も分からないということです。「似合うかどうか」は自分の感覚なので、美容に対する感覚がないのかもしれません。別にそれは悪いことではありません。「似合うかどうか」を気にする必要がないわけです。
とにかく、分からないことで悩むのはスッパリやめ、開き直りましょう。
つまり、「似合うかどうか」で髪型を選ぶのではなく、別の基準を考えるのです。例えば「日ごろのスタイリングの手間がいらず、楽だから」とか「仕事しやすいから」とか、見た目ではなく実用性を基準にするのも1つの方法です。
まとめ
髪型を決める際に重要なのは「似合うかどうか」だけではなさそうです。「似合うかどうか」は感覚であり、感覚は人それぞれですから、髪型を決めるにも人それぞれの方法で良いのかもしれません。「この顔の形にはこの髪型が似合う」といった一般論や、「この髪型ははたからどう見えるか」といった他人の思惑ではなく、自分を基準に置けば、どんな髪型でも良いのではないでしょうか。


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