最近注目の美容業界の仕事、アイリストとは

美容師

アイリストはまつ毛エクステンションまつ毛パーマなどを施し、お客様のまつ毛を美しくする専門職です。
目元を美しくしたいというニーズが高まり、このところ注目されている職業の1つです。

アイリストはどんな仕事?

お客様の要望や悩みに応じ、まつ毛エクステンションまつ毛パーマなどを施します。

まつ毛エクステンション

まつ毛1本1本に人工まつ毛1本、もしくは数本の束を装着してボリュームアップさせる施術です。
装着にはグルーという専用接着剤を使うのですが、なかなか強力な接着剤で、水分と反応して硬化を始める際に熱を発するという特徴もあり、扱いには注意が必要です。
作業自体もピンセットで慎重に進める必要がありますし、1本装着して終わりではなく、繰り返し何本も装着することになるので、かなり高い集中力が求められます

まつ毛パーマ

専用薬剤を使ってまつ毛にパーマをかけてカールさせる施術です。
ヘアのパーマのときも、ロットという筒状の道具にヘアを巻き付けてカールしますが、まつ毛パーマには専用のまつ毛パーマロットを使います。もちろん筒状ではなく、上まぶたを覆うような形になっています。
このロットでまつ毛を固定し、グルー接着剤でまつ毛1本1本を上げていき、パーマ液でカールします。
それとは別にビューラーを使うやり方もあります。

その他

眉毛スタイリングアイシャンプーなど、店・サロンによっていろいろなメニューをそろえています。

アイリストに資格は必要?

アイリストとして働くには美容師国家資格が必要です
また、民間資格もあります。例えば、日本まつげエクステンション協会のJLAアイデザイナー技能検定、日本アイリスト協会のJEAアイリスト技能検定、日本まつげエクステンション認定機構の技能検定、NEA日本まつげエクステ協会のプロアイリスト検定などです。
民間資格をいくらたくさん持っていても美容師国家資格がなければアイリストの仕事はできませんが、美容師国家資格を持っている上で民間資格を取ると、アイリストとしての信用度が高くなります

アイリストになるには?

アイリストになるには、美容師国家資格が必要です
美容師国家資格の取得試験を受験するには、厚生労働省が指定する美容師養成施設、つまり美容学校に通い、必要な学科・技能を修めなければいけません。

アイリスト志望者が通う学校とは?

アイリストになりたいという人は、とりあえず美容学校に入学しましょう。ただ、美容学校の中には美容師国家資格の受験資格を得られない学校もありますから、入学する前にきちんと確認しましょう。

また、美容学校はあくまでも美容師国家資格を受験するための勉強をする学校なので、アイリストになるための勉強にはあまり力を入れていない学校もあります。よく調べてアイリストの施術をカリキュラムとして用意している学校を探したほうが、効率的かもしれません。

アイリストのための専門学校とは?

アイリストの技能を専門に教える学校もあります。
こうした学校では美容師国家資格を取得することはできないので、美容学校で美容師国家資格を取ってから、アイリストは店やサロンに勤め始めて仕事しながら、アイリストのための専門学校に通って勉強する人も多いようです。
もしくは、美容学校と連携しているアイリストの学校に通って、同時に両方の学校に通うか、アイリストの学校に通いながら自分で工夫して美容学校にも通うか、学び方はいろいろあります。
学費、通学の利便性などを考慮して選びましょう。

アイリストの収入は?

アイリストの収入は、勤務先、働き方などで大きく異なります。
店やサロンに社員として就職した場合、平均すると月収約20万円~30万円だそうです。
歩合制を取り入れている店舗ならお客様が増えれば、また経験を重ねて昇進していけば、給料も上がります。
自分で独立開業する場合、フリーで働く場合などはまた違ってきますが、自分の営業力を問われます。

アイリストの就職先は?

アイリストの主な勤務先はアイラッシュサロンです。
アイラッシュというのは、まつ毛エクステンションまつ毛パーマなど、まつ毛を美しくする施術のことです。アイラッシュサロンは、アイラッシュを専門に行う店のことです。

また、アイラッシュコースを設けている美容室や美容サロンもあり、そこに就職するアイリストもいます。そうしたアイリストは、美容師を兼務することもあります。

アイリストのやりがいは?

アイラッシュを受けに来るお客様は、当然「目元を美しくしたい」という要望を持っています。そんな要望に応え、目元を美しくすると、とても喜びます。
アイリストのやりがいは、いろいろな人に喜んでもらうことです。

また、目元に自信がないというお客様もいます。そんなお客様の目元を美しくすることで「自信がついた」と言ってもらえることもあります。
そんな風に、いろいろの人の悩みやコンプレックスを解消する手助けもできるのが、アイリストのやりがいでもあります。

お客様の中には、パーティや特別な日のために特にアイラッシュを受けたいという人もいます。
いろいろな人の大切で特別な体験に関わることができるのも、アイリストのやりがいかもしれません。

上記のやりがいは、美容に関わる職業全般のやりがいと言えるでしょう。

アイリストのつらいこととは?

まつ毛エクステンションの装着にも高い集中力を求められます。
1本1本に装着する単調な作業の繰り返しであり、目のすぐそばで接着剤やピンセットを使うので、誤って眼球を傷つけてしまわないよう、最大限の注意も必要です。
作業自体も非常に細かいので、とても疲れますし、極度の緊張を強いられます。そのため、肩こり、頭痛、腰痛、眼精疲労がアイリストの職業病とも言われています。
また、アイリストは施術ごとに手を消毒するので、中には手荒れを起こす人もいるようです。

また、アイリストは接客業でもあるので、お客様とのコミュニケーションがうまくいかないと、つらいものがあります。

アイリストとして収入を上げるためには、日々技能の向上に努め、新しい情報にアンテナを張っておかなければいけません。
その努力を楽しめないと、なかなかつらいことになります。

アイリストに向いている人は?

まずは美容、特に目元の美容に対する強い興味がない人は向いていませんが、そういう興味が薄い人はそもそもアイリストになろうとは思わないはずです。なるための勉強にお金や時間をつぎ込まなければいけませんから。
一番重要なのは高い集中力かもしれません。緊張感を持って細かい作業を続けるのがアイリストですから。
また、アイリストの仕事は細かい作業なので、手先が器用なほうが良いと言えるでしょう。
もちろん、接客業なので接客術も必要です。そして接客術を高めるには、他人に興味を持てることが必要です。

アイリストに向いているのは、美容に強い興味があり、集中力と手先の器用さがあり、他人に興味を持てる人ということになります。

ただ、集中力に自信がなかったり、不器用だという人もすぐにあきらめることはありません。
集中力や手先の器用さは、努力を積み重ねれば向上させることもできます。美容関連の仕事をしたくてたまらないし、人に喜んでもらえる仕事をしたい人は、アイリストという職業に挑戦してみても良いかもしれません。

アイリストの課題は?

もともとアイリストには美容師国家資格の取得は必要ありませんでした。しかし、目元の美容の需要が高まり、それにつれてトラブルも増えたことから2008年、アイリストの仕事にも美容師国家資格が必要となったのです。
目元美容の需要はこの2008年からさらに高まるのですが、同時にアイリストとして働くハードルが上がったことからアイリストは不足しがちにもなりました。
また、アイラッシュの店舗が増えたことから、中にはあまり質の良くない店舗も出てきて、トラブルが起こったりもしているようです。

アイリストの将来は?

アイリストの関わる美容・ファッション業界は流行に左右されがちです。流行によって盛況になったり、衰退することもあり、なかなか将来像が見えません。
ただ、近年は男性の美容意識が高まっています。男性でネイルサロンに行く人も増えていますから、アイラッシュサロンでも男性客は増えるかもしれません。
そうなると、男性アイリストも増える可能性はあります。

まとめ

目元を美しくするアイラッシュを行うアイリストは、近年需要が高まっている、注目の美容関連職業です。
アイラッシュ需要の高まりから、アイリストとして就職する先はたくさんありそうです。その反面、店舗の質もさまざまなようです。
また、今後は男性客の増加とともに男性アイリストの増加も考えられます。

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