美容師の休日

美容師

昔々、相撲取りは「1年を20日で暮らす良い男」と言われたそうです。相撲取りの仕事は相撲を取ることで、江戸時代には相撲興行は春と夏の2回、それぞれ10日間ずつだったことからそう言われました。実際は年2回の本場所以外に地方巡業などがあり、「1年を20日で暮らす」とはいかなったようですが。
ワーカホリックでもない限り、やはり休日は多くほしいものです。それは美容師も同じではないでしょうか。

はじめに

美容師の仕事はなかなか過酷だと言われています。特にアシスタント時代は勤務時間が長く、給料は安いそうです。
休日はどうなっているのでしょうか。

美容師に休日はある?

もちろん休日はあります。休日がないなら、その職場はブラック企業だと言えます。

美容師の休日はどれくらい?

そもそも休日の日数は法で決められています。その法が労働基準法で、最低週に1日、4週間で4日以上の休日がなければいけません。これに従うなら、年間で最低105日間は休日だということになります。
もし、それを下回るようなら、その美容室は労働基準法も違反していることになりますから労働基準監督署に訴えましょう。

美容師は土曜・日曜・祝日に休める?

美容師は基本的に、美容室の休業日に休めます。美容室は月曜日か火曜日を休業日にしていることが多く、つまり美容師は月曜日か火曜日が休日ということが多いわけです。
月曜日か火曜日以外の休日については、美容室ごとの規定によって違ってきます。ただ、調査によると1か月に6~7日の休日を設けている美容室が多いようです。また、近年では完全週休2日制にしている美容室も増えていると言います。
美容師の仕事は接客業でもあり、すなわちお客様ありきの仕事です。一般的な企業は土曜日や日曜日が休日になっていて、土曜日や日曜日は美容室に行きやすい人が割合として多いので、そんなお客様のために土曜日、日曜日は店を営業し、その代わりに平日を休業日にしているわけです。同じ理由で、祝日を営業日にしている美容室も多いようです。
大型連休もお客様が増える可能性を考え、通常は休業になる曜日をあえて営業する美容室が多いようです。その代わり、連休が明けてから交代で数日間の休みを取れるようにしている美容室もあります。
どのみち、美容室の休日の設定は店ごとに違うので、美容室へ就職を考えている人は、面接などでしっかり確認しておきましょう。
ちなみに、土曜日や日曜日ではなく、平日が休日になっている美容師は、土曜日や日曜日が休日という家族、友人とはタイミングが合いませんが、役所や医療機関、観光スポットにも比較的空いている平日に行けるというメリットがあります。

有給休暇は取れる?

有給休暇を取りにくい職業と言われがちな美容師ですが、一定の要件を満たせば有給休暇を取ることは可能です。
もともと美容師が不足がちで、有給休暇を取りにくい雰囲気の美容室もありますが、今流行の「自分軸」で考えて雰囲気なんかは無視し、それはそれ、これはこれということで有給休暇は積極的に取りましょう。

休日には何をする?

せっかくの休日ですから、それぞれ好きなことをして過ごすのが一番です。「好きなこと」は人それぞれですから、100人の美容師がいれば100通りの過ごし方があるはずです。

趣味を楽しむ

山奥にダムを見に行ったり、1日中家で昭和歌謡を聞いたり、壊れた古時計を修理したり、自己流オリジナルカレーを作ったり、趣味を楽しむのも良いでしょう。ストレスを発散でき、気持ちのリフレッシュになります。

練習する

美容師向けの勉強会や講習会がいろいろと開かれています。美容師向けなので、美容室が休業の月曜日や火曜日に多く開かれているようです。
早くスタイリストになりたいアシスタントや、一流を目指すスタイリストは、こうした会に参加して技術の向上や新しい知識の習得に努めるのも良いでしょう。中には、なかば強制的に美容師を勉強会や講習会に参加させる美容室もあるようですが。
勉強会や講習会などがなくても、芸術に触れたりして「美」を学ぶことも美容師としてのレベルアップに役立つはずです。芸術鑑賞を趣味にすると一石二鳥です。

役所などに行く

せっかく平日が休みなので、土曜日や日曜日、祝日には混みそうな施設や場所に行くのも良いでしょう。

ボーッと過ごす

たまには「有効に過ごす」「得する」「向上する」「リフレッシュする」なんてことは考えず、ただただボーッと過ごしてみましょう。1日を無駄に過ごすのです。もしかしたら突然ひらめき、「宇宙の真理」を発見してしまうかもしれません。

まとめ

美容師の休日はいわゆる一般企業で働く人の休日とは大きく違う場合が多いようです。とは言え、他と比べても意味がありません。同じ美容師でも勤める美容室によって休日の在り方は違ってきます。
ただ、働き過ぎがストレスにならないよう、健康に十分注意して休日を取りましょう

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