都市伝説とは、主に都市部で生まれた、本当にあったとして語られる「実在しない可能性が高い物語」のことだそうです。ただ現在では、実在したかどうかは受け取る側に委ねられている感じです。気をつけてください。
それはともかく、都市伝説とは要するに「そんなわけないような気がするけど、多くの人が信じているみたいだし、自分の知識では真偽を判断できないものの、自分も信じたほうが無難かなと思われる噂話」のことみたいです。
はじめに
美容室にも都市伝説があります。今回は美容室や美容にまつわる都市伝説を、その真偽とともにご紹介します。お楽しみに!
白髪を抜くと白髪が増える
増えません。
多くの人が白髪を気にするのは、白髪が老化の現れだからです。これはとても滑稽な話です。なぜかって? 人が老けていくのはごく自然なことで、むしろ老けないほうが変です。自然なことを気にするのは不自然です。
そんな不自然なことを気にすることにやましさを感じてしまうため、白髪を恐れて白髪を抜くのではないでしょうか。そうすると、むしろその恐れていた白髪が増え、自分を苦しめるのだと、そんな風に思ってしまうのかもしれません。そんな人たちが「白髪を抜くと白髪が増える」と広めたとも考えられます。迷信みたいなものですね。
白髪なんて気にすることはありません。世の中にはもっと気にすべき重要なことがたくさんあります。
坊主頭にすると髪質が変わる
変わりません。
髪を切って坊主頭にすると、「髪質が変わった?」と感じることがあるようですが、実際はそうでもないようです。基本的に髪質を左右するのは遺伝的要因によることが大きいため、坊主にしても大きな変化があることは少ないとされています。
ただ、坊主頭にして日が浅く、髪の毛がまだ短いときは、短いことで以前とは異なる質感に感じることがあるそうです。それでも伸びれば、また以前の感じに戻ります。
また、成長期だと実際に髪質が変わることもありますが、これは坊主頭にしたからではなく、成長期だから。髪質は成長するに従って変わっていきます。
毛染めをすると内臓に影響がある
ありません。
毛染めをすると、毛穴から薬液が浸透して肝臓を悪くするということのようですが、アンモニアや過酸化水素などの化学物質が含まれている毛染め剤を使うと、頭皮の毛穴から体内に入り、それが肝臓の解毒機能に負担をかけるという理屈です。
ただ、科学的根拠はないとも言われています。もし毛染め剤が肝機能に悪影響を与えるなら、毎日使う美容師は全員肝機能障害に苦しめられていることになります。
とは言え、それが不安だからか、ヘナなどの植物由来の自然派染料を使う人もいます。
雨の日はパーマがきつくかかる
雨とパーマに関連性はないそうです。
雨の日はパーマがかかりにくい、かからないといった噂もあるようですが、雨の日だからと言ってパーマがきつくかかったり、かかりにくかったり、かからないといったことはありません。
毛を剃ると濃くなる
なりません。
ただ、毛を剃ると毛の断面が太く見えてしまうので、毛が濃くなったと錯覚するそうです。
化粧品は高価なほど効果が高い
わけではありません。
高価な化粧品が高価なのは、珍しい成分を使っていたり、ブランド品だからっだりするからで、化粧品には人それぞれの肌質によって「合う」「合わない」があります。高価な化粧品だからと言って、合わない成分を含んだ化粧品を使うと肌トラブルの原因になることもあるそうです。
化粧品は自分の肌質に合ったものを使うほうが効果的です。もし、「高級ブランドを使っている」自分に酔いしれたくてブランドものの化粧品を使うのであれば、肌トラブルなどはあまり気にしないようにしましょう。
髪はストレスで白くなる
なることもあります。
ストレスは白髪の要因の1つだと言われています。
白髪の原因は栄養不足、遺伝、加齢、紫外線など。一般的に知られているのは加齢ですが、歳を取っても白髪が全くない人もいますし、若くても白髪がある人はいます。
人それぞれのようです。
朝はシャンプーで洗髪しないほうが良い
というわけではありません。
良くないのは、急いで洗髪してすすぎ残しがあったり、しっかりブローできないことです。朝でも十分に時間があり、ていねいに洗髪でき、しっかり乾燥までできるなら、むしろ朝から髪をきれいにしてサッパリした気持ちで1日を始められるので、メリットしかありません。
とは言え、「朝は時間がない」のが一般的なようです。朝と夜で時間が多くなったり、少なくなるわけではないのでおかしな話ですが、要するに夜遅くまで仕事や家事、遊びなどに夢中になり、朝も出勤、登校、子どもを保育園に連れていくなどの時間ギリギリまで寝ていて時間がなくなるということらしいです。
「朝も時間を有効に使いたい」と切望する人は、一度生活を見直してみてはいかがでしょうか。
カットしないと髪は早く伸びる
ことはありません。普通に伸びます。
「髪をカットすると髪は早く伸びる」という逆の言い方もありますが、そんなこともないそうです。カットしようがカットしまいが、髪は平均すると1ヶ月に約1〜1.5センチ伸びると言われています。
髪は自然に乾燥させたほうが良い
逆です。早めにしっかり乾燥させたほうが良いようです。
濡れたままの髪を放っておくと、雑菌が繁殖し、匂いやかゆみの元になるそうです。また、濡れた髪はキューティクルが開いていて、髪が傷みやすいと言います。そのため、髪はなるべく早めに乾かしたほうが良いのです。
髪を早めに乾燥させるにはドライヤーの使用が効果的ですが、ドライヤーは熱風を当てて乾かすので、この熱風が髪を傷めるのではないかと思われ、「自然に乾燥させたほうが良い」という都市伝説を生んだと思われます。ドライヤーを近づけ過ぎたりすると、確かに髪を傷めることになるので、大体、頭から20cmほど離して使いましょう。
まとめ
今回は、美容にまつわるさまざまな都市伝説を検証しました。美容に関する情報は氾濫していますが、その中には科学的根拠のないものや誤った認識に基づいたものもあります。情報が多すぎると、何を信じれば良いのか分からなくなり、陰謀論にハマってしまう可能性もあります。
そもそも、何が真実で何が偽りかに目くじらを立てず、あまり美容にこだわらずに暮らしたほうがストレスも少なくるのかもしれませんね。


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