ヘアドネーション

小児がん、先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子どものため、市民から寄付された髪の毛でかつらを作り、無償で提供する活動。
一部には「本質的な解決にはならない」として批判もされているようです。
確かに、子どもでも自ら丸坊主頭にしていることもあります。つまり、髪がないからと言って、必ずしも生えているように装う必要はないのかもしれません。髪がないなら無償でかつらを提供すれば良いという発想は、「髪の毛があることは素晴らしい」という無意識なバイアスになっていると考えられなくもありません。この活動が、髪はたくさん生えていないといけないという、一方的な価値観を押し付ける行為になっている可能性もあるわけです。
そもそも髪の後退、薄毛などをマイナスイメージと捉えるのは、確かに一方的な価値観に過ぎません。
とは言え、さすがに子どもは髪の毛がたくさん生えていることが多いので、多くの賛同者を得ている活動ではあります。
それに、何にせよ選択肢は多いほうが良いです。