映画やドラマに、シーンを盛り上げてくれる音楽は欠かせません。007映画でもちょうど良いタイミングでジェームズ・ボンドのテーマが流れると、気持ちが一気に高揚します。
ただ近年は、劇中で流れる音楽だけではなく、オープニングタイトルで流れるメインテーマも明確なモチーフを持たない、いわゆるアンダースコアが多くなり、昔ながらのサウンドトラックファンを残念な気持ちにしている、というのはここではどうでも良い話ですね。
はじめに
スーパーマーケット、喫茶店、美容室などでは音楽が流れていることが多いです。いわゆるラウンジ・ミュージックです。ホテルのラウンジで流れているような曲のことです。比較的ゆったりとした曲調の、心地よい音楽で、会話を邪魔しません。意識して聞かないと、流れていることに気付かなかったりします。
しかし、やはり音楽があるとないとでは大きく違うのです。
今回は、美容室にふさわしいBGM、すなわちラウンジ・ミュージックをひそやかに紹介します。
BGMがもたらす効果
比較的若い人が集まるクラブなどでは最新ポップスが大音量で流れていることもあります。どうやって会話を楽しむのか不思議です。
美容室ではくつろぎたいと思うお客様が多いようです。アドレナリンを大量に出して騒ぎたいお客様は、恐らく美容室にはほとんどいないのではないでしょうか。
そんなわけで比較的ゆったりとした曲調で、心地よく、人の会話を邪魔せず、意識して聞かないと流れていることに気付かないラウンジ・ミュージックが美容室ではよく流れています。そんな音楽が流れているので、お客様も心地よさを感じます。
「くつろいで過ごしたい」と思って訪れる美容室で、ラウンジ・ミュージックによってくつろいで過ごすことができるので、お客様の満足度は向上します。
つまり、BGMがもたらす効果は、お客様にくつろげる空間だと感じさせることで満足度を上げることだと言えます。
BGMを選ぶポイント
音楽には好みがあり、どんな音楽を「くつろげるなあ」と感じるかは人それぞれです。そのため、美容室のBGMを決める際は、こういう曲であれば比較的多数が「くつろげるなあ」と感じてくれるはずという曲を選ぶと良いでしょう。
それに、他にもまだ押さえるべきポイントがあります。
客層
若くて騒ぎたい人が集まるクラブなどでは、アップテンポな最新ポップスを大音量で流したりします。静かに音楽に耳を傾けたいジャズ・ファンが集まるバーでは、音をきちんと楽しめる、ちょうど良い音量のジャズを流したりします。
そのようにBGMは客層で選ぶことが肝心だと言えます。若い人が多い場合はやはり新しい曲が多いほうが良いでしょうし、年配者が多いなら懐かしいメロディが好まれるでしょう。
季節
音楽にも季節感があります。例えば春にはフレッシュな曲、夏にはエネルギッシュな曲、秋には切ない曲、冬にはホッと気持ちが温まる曲といった感じです。
また、冬と言えばクリスマスソングが定番になっています。真夏にクリスマスの曲を流しても、お客様の頭の中に?マークがたくさん浮かぶことになりかねません。
BGMを流す際の注意点
実際に店内でBGMを流す際、いろいろ注意すべきことがあります。
選曲
肝心なのはやはり選曲です。店の客層、季節から最適なものを選びましょう。もちろん、美容師の好みも重要です。苦手な曲が流れていたら美容師もしっかり仕事できないかもしれません。
また、ボーカルが入っている曲よりボーカルなしの曲のほうが良いでしょう。日本語の歌詞にしろ英語やフランス語にしろ、言葉が耳に入ってくると、会話の妨げになる可能性もあります。
音量
クラブではないので大音量で流すわけにはいきません。だからと言って、かすかにしか聞こえないような小さい音量でもいけません。雑音みたいに感じて気になって仕方なくなるかもしれませんから。
メロディやリズムはきちんと聞こえつつ、会話の妨げにならないほどに小さい音量が良いでしょう。
著作権
音楽には著作権があります。音楽のクリエーターの権利を守るものです。美容室のような店舗でBGMを流すことは、音楽の商用利用になるので、無断で行うと違法行為と判断されます。
そのため、美容室でCDや個人向け音楽配信サイトの音楽を流す際に利用許諾の申請が必要です。有料です。
音源
そんな中、多く利用されているのが有線放送の音楽です。有線放送を利用する場合、サービスを提供する会社が利用許諾申請を行っているので、店が改めて申請する必要がありません。もちろん有料ですが、豊富なジャンルがそろっているので便利です。
美容室にふさわしいBGM
美容室にふさわしい音楽と言えばラウンジ・ミュージックですが、ラウンジ・ミュージックにもいろいろなジャンルがあります。
クラシック
比較的ゆったりとした曲調の、心地よい音楽で、会話を邪魔しないと言うと、クラシックと呼ばれるジャンルの音楽にはそれに相当する曲が多いです。クラシック音楽の中にもアップテンポで激しい曲調のものもありますが、音量を抑えれば大丈夫でしょう。
ジャズ
ジャズにもいろいろありますが、特にウッドベース、ピアノ、ドラム、トランペット、トロンボーンくらいの小編成で、エレキギターやシンセサイザーをあまり使っていないバンドの音楽なら、心地良く、会話を邪魔しないのではないでしょうか。
ボサノバ
音楽にももちろん好き嫌いはありますが、「心地よい音楽」の代表格と言えるのがボサノバです。
クラシックギターや打楽器により奏でられるサンバに基づいた軽快なリズムを伴奏とした、繊細な旋律、豊かな和声、スリンキーなシンコペーションという特徴を持つ音楽だそうです。
ヒーリングミュージック
ヒーリングとは「治療する」「癒やす」「回復する」といった意味の英語で、それなら癒し音楽と言えば良いのですが、「何でもかんでも外来語をありがたる」主義の人が「もともとある日本語なんてダセえよな。やっぱ外来語がカッコいいぜ!」なんて言ってヒーリングミュージックという言葉を広めた疑いが濃厚です。
それはともかく、心理的な安心感を与えたり、気持ちをリラックスさせたりするために作られた音楽です。
ポップス
ポップスはメロディが一般受けしやすく、覚えやすく、リズムが軽快な音楽です。広く親しまれやすいので、さまざまな人が聞く、店舗のBGMにはもってこいだと言えます。
リズム&ブルース
カッコつけてR&Bと略されがちです。ブルースやゴスペルの影響を受けた音楽で、リズムを重視した演奏が特徴だそうです。ファンキーで心地よいと言われがちです。
まとめ
思い切ってボーカル入りの曲、その中でも演歌ばかり流す美容室があっても良いかもしれません。


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